AQUAのコインランドリーなら、
独自の高機能商品と顧客満足度No.1で
オーナー様を強力支援

コロナ禍でもほとんど売上に影響がなく安定していた『AQUA』のコインランドリー　日本国内のコインランドリー市場の70%を占める業務用洗濯機を提供し続けている『AQUA』のコインランドリーの未来と、九州エリアの今後の展開について、アクア株式会社九州営業所所長笹瀬様にお伺いました。

御社のコインランドリ－事業の特徴について教えてください。

私共はフランチャイズ事業の会社ではなく、コインランドリーのメーカーとしてコインランドリーショップ様をサポートさせていただいております。弊社は元々三洋電機として家庭用・業務用洗濯機を作り続けてきた歴史があり、三洋電機からの事業譲渡によってできた会社です。現在では日本国内のコインランドリー市場の70％のシェアを占めています。

弊社の販売店さんによるフランチャイズ展開もございますが、弊社もコインランドリー市場への進出をお考えの方々に向けてメーカーとして、コインランドリーの運営ノウハウや不動産情報などを提供しています。すでにコインランドリーを1店舗経営して、2店舗目、3店舗目と増やしていきたいという方に対しては、テナントや土地などのご案内をしています。

また企業様が気になる場所を見つけたときにご相談があれば、人口・世帯数を調査して売上のシミュレーションをご提示するなど、出店に関する市場調査のサポートも行っています。

コインランドリー市場は、今後どのくらいの伸びが期待できますか？

コインランドリー市場は安定して成長しています。『洗濯労働市場』という市場があります。家事労働の中の洗濯を含めて金額換算したものになりますが、日本国内において全体で5.2兆円です。現在この中でコインランドリーは約2％である1000億円のみ。街中で見かけるクリーニング屋さんの事業規模が4000億円程度なので、それに比べてもコインランドリーは圧倒的に少ないことがわかります。

一方、女性の社会進出に伴って、女性が平日の昼間に家にいる時間が減り、週末に洗濯をする家庭が増えてきました。これにより家事としての洗濯は、コインランドリーへ流れる可能性が高いと言われています。

働きに出ていて平日忙しい主婦は、家庭内で洗濯機を回すのではなく、週末にまとめてコインランドリーで洗濯をする方が増加しています。たとえば、4人家族だと1日に出る洗濯物の量は3kg程度ですが、1週間洗濯物をためるとその総量は20kg以上。それを洗濯するには、何度も洗濯機を回す必要があり、主婦の休日がなくなってしまうのです。

その点コインランドリーならば、どんなに洗濯物が多くても大型の洗濯機で一度にできる。しかも強力な乾燥機を備えているので、乾かす手間もなく短時間でフカフカに仕上げてくれます。手間と時間を節約できるわけです。この点からも主婦のコインランドリーの利用頻度が加速しているのもうなずけます。今後もコインランドリー市場が大きくなっていくことは想像に難くありません。

御社のシステムを利用されているコインランドリーは、何店舗ぐらいあるのですか？

弊社では『Cloud IoT ランドリーシステム』というサービスを提供しております。Cloud IoTの「IoT（Internet of Things）」とは、「モノのインターネット」と呼ばれ、モノがインターネットに接続されてコインランドリーとお客様をネットワークで結ぶシステムです。このシステムでは、ランドリーのユーザーがPCや携帯を使ってランドリーに空きがあるかどうかの確認や、洗濯や乾燥が終わったかの状況をリアルタイムに確認できます。インターネット経由でこのシステムにつながっている店だけで3900店舗以上あります。宿泊施設内などのこのシステムに接続していないコインランドリーも含めた場合、更に大きな数のコインランドリー市場が存在しています。

同業他社との違いや特徴について教えてください。

私どもは旧三洋電機からスタートしています。家庭用の洗濯機や業務用の洗濯機を製造してきた会社ですので、良いものを出していくメーカーとして技術的にも継続的に取り組んでいます。

たとえば羽毛布団を洗う場合、特別な羽毛布団専用のプログラムを組んでお客様にご提供できるようにしていたり、発水加工できるような機能を開発したりしています。直近では強力洗浄できる機能を組み込んで、利用者の方に使っていただく予定です。

後は、水道水を電気分解してオゾン水による「除菌すすぎ」をする機能があります。消費者の間で清潔志向が高まっていますので、消費者の欲求を満たしていけるように努めています。他社にはないような様々な機能を常に開発してランドリーに組み込んでいます。

初期費用はどのくらいかかりますか？

初期費用は、ランドリー機器が1店舗あたり1000万円から3000万円程度です。機械1000万円に加えて建物の費用が2000万円とするとトータルで3000万円というところです。

小さい店舗でしたらかなり低く抑えられますが、当然ですが大型店になれば機械の台数と建物の坪数が増えるのでそれに応じた設備投資となります。九州地区では、郊外型の20坪前後が標準的なパッケージです。20坪前後あれば、機械の台数をある程度設置できます。

なお、来店された方がなるべく重ならないように、快適な洗濯した衣類の折りたたみスペースを確保するためには20坪ぐらいは必要になりますが、福岡の中心部では小型店の10坪、15坪が多い傾向があります。都市型タイプの10坪ではランドリー機器費用が930万円ぐらいになります。

実際のところ、どのぐらいの売上を期待できるのですか？

店舗の広さと機械の台数によりますが、1店舗あたり年間500万円から1500万円ぐらいが平均の売上です。短期間で劇的に儲かるという商売ではありません。

しかし、人の生活に必要な衣食住の衣の部分になるので、売上が極端に下がることも少ないです。コロナ禍でもほとんど影響を受けず、多くの店舗では安定した売上をキープできました。景気に左右されず、安定した売上を確保できるビジネスであることは間違いありません

店舗物件を所有していないのですが参入は可能ですか？

もちろんです。お話を進めていく中で、店舗物件をご提案することはできますが、やはりオーナーさん自身が「この物件が良さそう」と見つけていただくのがベストです。

市場調査では、弊社はランドリー機器のシェアが全国の70％あり、人口世帯数などの地域の実情やデータを保有しています。過去のデータなどを参考に「この場所でこの物件だったら売上は期待できます。または困難かと思われます。」などのアドバイスは可能です。

学生街だとか、ご老人の一人暮らしが多いエリアでコインランドリーは使われるというイメージがあるのですが、単純にそういう話ではありません。売上予測は難しいものですが、候補地の周辺の雰囲気などで、この土地がコインランドリー向きかどうか、今まで私たちが長年培ったノウハウでアドバイスをさせていただきます。

どんな企業が参入してきていますか？

多種多様で、どのような業界からでも参入に抵抗はないようです。例えば建築業をされている方が、自社で建物を建てれば安く済むからと取り組む場合もあります。酒屋さんが、この先本業が伸びない可能性を考えてコインランドリーに転換していこうとするケースもあります。コンビニエンスストアの駐車場が空いているからコインランドリーを作ろうという場合もあります。それ以外では、ガソリンスタンドや美容関係というのもあります。

コロナの影響はありましたか？

加盟店のオーナーさんが急に増えたり利用者が増えたり、という変化は特にありませんでした。かといって売上が減ることもありません。コロナ禍のランドリーの売り上げは、それほど大きく下がりませんでした。

本業の売上が3割、4割落ち込んでしまったのに対して、ランドリーの事業はほとんど落ちなかったケースがたくさんありました。その点で新しい事業の柱としては安定した売上を確保できる良いビジネスと言えます。

コインランドリー事業は、人件費がかからないメリットもあります。清掃やメンテナンスのスタッフは必要になりますが、少人数で済むビジネスモデルなので、現在事業をされていて、もうひとつ始めてみようという方に最適です。

コインランドリーと相性の良い業種はありますか？

どんな業種とも相性は良いです。本業に加えてコインランドリー事業を持つケースが多いです。

業種で考えるよりも、敷地が広くて駐車場を大きく取れる業態とコインランドリーは相性が良いと言えます。例えば、ドラッグストアやスーパーマーケットの敷地内にコインランドリーの店舗を建てれば、車で来店するお客様が、買い物のついでにコインランドリーで洗濯されることが想定できます。

また、細かい話ですが、毛布や羽毛布団を車から出すときに車のドアを全開に広げるので、駐車場が狭いと隣の車とぶつかってしまうことがあり得ます。その点からも駐車場をゆったり取れるのはポイントになります。

今後、九州にはどのような展開をしていくのですか？

弊社の新商品に『スーペリアシリーズ（Superia Series）』というモデルがあります。デザイン性の高いこだわった商品群で『グッドデザイン賞2022』をいただきました。これまで弊社では、見てすぐに洗濯機だとわかる商品コンセプトで開発してきたのですが、スーペリアシリーズではおしゃれなコインランドリーを目指しました。九州ではこれまでのコインランドリーの雰囲気とは違うおしゃれなコインランドリーを、九州のみなさまに提案していきたいと思います。

コインランドリーというと治安が悪いイメージがあるのですがセキュリティ面での工夫は？

かつてはコインランドリーというと銭湯の横にあって、一人暮らしの学生が使っているという印象がありました。洗濯物が盗まれるという話もたびたび聞いたものです。

ところが、最近のコインランドリーはおしゃれになり、セキュリティも重視されるようになりました。たとえば、カフェと併設して、洗濯中にコーヒーを飲んで休憩される方も増えています。

セキュリティに関しては、コインランドリーは基本的に無人店舗です。管理者はいませんが、外からの視認性を良くすることで安心感が生む工夫をしています。店内がおしゃれな内装でスタイリッシュな機械が並んでいるのが見えれば、女性も安心して利用できます。あわせて防犯カメラを設置しているので、洗濯物が盗まれることもほとんどなくなりました。

新規事業を検討している企業へのメッセージをお願いします。

コインランドリー事業は、老若男女問わず本当に幅広い年齢層の方に利用しに来ていただけます。また、景気の変動の影響を受けにくいという特徴があります。安定した売上が期待できるビジネスなので、持続的に取り組む商売としては非常に良いものと自負しています。

本業にプラスアルファで新しいビジネスを検討されていらっしゃいましたら、ぜひコインランドリービジネスをご検討ください。