DXを活用したノウハウの共有で
未経験でも参入できる買取事業を展開
買取専門店「BRAND OFF」

ブランド品・宝飾品リユース業界でトップシェアを誇るコメ兵HDグループで、買取専門店の一翼を担っている「BRAND OFF」。買取に特化したビジネスの魅力や強み、サポート体制などについてお話を伺いました。

御社がFC展開している事業について教えてください。

ブランド品の買取専門店「BRAND OFF」を全国展開しています。BRAND OFFは、1993年にブランド品の販売会社として生まれました。当時、消費者にブランド品の中古を買うというマインドはなかった時代でしたので、新品を海外から輸入して国内で販売していました。

ブランド品は次々と新作が出ます。そうすると、みなさん新しいものが欲しくなります。ですが、つい最近買ったものが家にあるのに、「新しいものが欲しい」とは、なかなか家族に言えませんよね。そのようなマインドが生まれ始めて、「去年買ったものを下取りしてほしい」というご相談が増えてきました。そこで、店頭で委託販売を始めました。

このときに気づいたのが、「リユース品は、仕入価格も販売価格も自由に決められる」ということでした。新品のブランド品は、仕入価格も販売価格も同じです。だから、百貨店で買っても地方店で買っても同じ値段です。

ここに着目し、新品販売からリユース品を買い取るビジネスにシフトしていきました。その過程で、BRAND OFFという屋号が生まれました。

2019年からは業界最大手のコメ兵HDグループに入り、現在はコメ兵HDグループ100％出資の子会社となっています。

私たちは、買取専門店100店舗出店を目指しています。そして、コメ兵HDグループは、ブランドリユースシェアNO.1です。地域に根付いた企業のみなさまにこのノウハウをお伝えし、地域密着・地域一番店をつくっていただくことを念頭に、フランチャイズオーナーを募集しています。

どうして、買取専門店なのですか？

販売は、外部環境に影響されやすいからです。販売は完全にグローバル化していますので、グローバルチャネルを持たずに勝負するのはリスクが高いです。

たとえば、オンラインのプラットフォームで販売する場合、1商品（1SKU）につき15％〜18％の特定経費（変動費）がかかります。新品の場合は在庫が1000点あっても同じ商品なので1回の支払いでよいのですが、リユース品の場合は種類や状態が異なるため、1点1点に特定経費（変動費）がかかります。そうすると小売の利益は、ほぼなくなってしまいます。

では、買い取った商品はどうするのですか？

当社のブランド専門オークションで売却していただきます。ここには、古物商許可を持つ約1600社が加盟しています。その方々が毎回1点1点値付けをし、最も高い金額の方に売却します。ですから、売値に関しては透明性があり、何の操作も入りません。オークションで売却された商品は、世界中に流通されます。販売チャネルを持っていることが、私たちの大きな強みです。

素人が買取ビジネスを始めるのは、目利きの点から難しいのではないでしょうか？

商品の買取スキルには、大きく分けて2つあります。1つ目が、本物か偽物かを見極める「真贋（しんがん）」です。2つ目が、価格を決める「相場」です。以前はこれらを習得するまでに、数年かかると言われてました。しかし、私たちはDX化によって、誰もが真贋や相場を判断できるシステムを開発しました。これにより、未経験でも安心して参入いただけるようにしました。

開業にあたっては、どのようなサポートをしていただけるのでしょうか？

開業前は、物件探し、集客プラン、買取研修などのサポートをさせていただきます。次に開業後ですが、店舗運営に関わるご相談には、スーパーバイザーが伴走いたします。また、買取業務に関するご相談には、コールセンターのスタッフがお応えします。営業時間内は、問い合わせがいつでもできる体制を整えていますのでご安心ください。

開業までに必要な費用を教えてください。

開業までに必要な費用は、以下の通りです。（価格はすべて税別です）

・加盟金　100万円

・研修費　50万円（1開催あたり5名まで）

・保証金　100万円（非課税）

・システム導入や備品準備費用　150〜200万円

このほかに、物件取得費、工事費、販売促進費も必要です。物件取得費は、地域によってまったく異なりますが、全国平均でトータルの開業費用は900万円台が相場です。たとえば、眼鏡店などすでに店舗を経営していて、その中にBRAND OFFのブースをつくって営業することもできます。この場合は、物件取得費が不要になり、看板や接客台、一部の店装工事費のみになります。販売促進費は、オープニング時の広告費用です。

物件取得費、工事費、販売促進費は、場所や広さ、広告量などによっても変わってきます。これらを除いて計算するとミニマムでは約450万円が開業に関わる費用となります。企業様からは「え！そんなに安いんですか？」と驚かれます。

どうして、そんなに安価で始められるのですか？

加盟契約においての収益をほぼ見込んでいないからです。加盟店の収益が上がっていくと流通も増えていきます。この流通から得られる手数料が、私たちの収益目標になっています。ですから、やるからには地域密着・地域一番店を一緒につくっていただく。そういうマインドを持った方々に参入いただきたいのです。

研修費の1開催あたり5名までについて、詳しく教えてください。

同業他社様では１人あたりの料金設定にしているところが多いのですが、弊社では12日間の研修に5名まで参加可能な料金設定にしています。

なぜ、このような料金設定にしているのかというと、このビジネスを法人で展開する場合、1店舗だけではスケールメリットが取りづらいのです。そのため、早期の店舗展開をご提案しているのですが、そこで問題になるのが2店舗目の人員です。加盟店様で後から研修を行っていただくのは、あまりにも負担が大きすぎます。そこで弊社では、2店舗目、3店舗目の展開を想定して、最初から複数で研修に参加できるようにこのような料金設定にしています。

それでは、開業後に必要な費用について教えてください

開業後に必要な費用は、以下の通りです。（価格はすべて税別です）

・ロイヤリティ　　5万円

・システム利用料　3万5000円

・販売促進費（後述）　月の売上の1％

弊社では、月5万円のロイヤリティをいただいています。同業他社様では、20万円〜60万円が相場です。

どうして、ロイヤリティを安価に設定しているのですか？

ロイヤリティは、固定費に該当します。固定費が高いと、買値と売値の差が大きくないと採算が取れなくなってしまうリスクがあります。そこで、弊社では同業他社様と買取価格で競い合いになっても、適正価格で買い取ることができるようにロイヤリティを極力抑えています。それによって、地域一番店をつくる足かせにならないビジネスモデルにしています。

使用できるシステムは、どんなものがあるのですか？

システム利用料に含まれるものは、グループウエア、在庫管理・販売管理システム、AI真贋システム、相場データベース、ポイント管理システムの5つになります。どれも、店舗運営には欠かせないインフラです。

販売促進費は、具体的に何に使うのですか？

こちらは、広告宣伝分担金という形で納めていただくものになります。弊社のブランディング予算の中に加えさせていただき、ブランドオフの全国的な知名度を上げる宣伝活動を行っていきます。

このビジネスの魅力は、何ですか？

「ものを売るビジネスではない」というところです。たとえば、ショッピングモールは、来店したお客様の財布の中身を取り合うビジネスと言われています。一方で、弊社の場合は、財布の中にお金を戻すビジネスです。買取専門店は、消費を促進する可能性を秘めていますので、商店街やショッピングモールなどで必須のコンテンツになっています。

また、「売ることを考えなくていい」という点も魅力です。加盟店が買い取った商品はすべて弊社が主催しているブランド専門オークションで取り引きされます。そのため、売れ残る心配がありませんし、価格の透明性においても担保されており安心感があります。買い取った分だけ、必ず利益が出ます。

そのほか、「地域格差がない」という点も魅力です。日本中どこでも相場がほぼ同じなので、銀座で売っても、九州で売っても、買取価格に差はありません。ですから、お客様はどこで売ってもよいので、地域格差が生まれません。

マーケットとして、九州の将来性をどのように見ていますか？

昨年の9月に熊本と鹿児島のとあるホームセンターで買取イベントを開催したのですが、1週間で約900万円分も買い取ることができました。十分商売ができるエリアだと思います。

新規事業を検討されているみなさんにメッセージをお願いします。

弊社の作り上げてきたノウハウを武器に、新たな事業ポートフォリオをつくっていただけるパートナーを募集しています。ぜひ、私たちと共に、各エリアの地域密着・地域一番店を目指しましょう。