業務効率化とデジタル化が求められる中、
ノーコード開発によるスピーディーなシステム開発を提供する株式会社システムエンハンス。
同社の課題解決に向けた取り組みを代表中山碧氏にお訊きしました。

株式会社システムエンハンス 代表 中山 碧 氏　インタビュー

システムエンハンスの設立の経緯を教えてください。

中山氏 : 「私はNECグループで14年間、主に大手企業向けのシステム開発を担当してきました。その中で、多くの企業が抱える『もっと早く』『もっと安く』という課題に直面しました。しかし、従来の開発手法ではコストや期間がネックになり、効率的な業務改善が難しい場面が多く見受けられました。

そこで、お客様の課題を解決すると同時に事業成長の支援をしたいと思い、2017年に最初の拠点として大分にシステムエンハンスを設立しました。私たちはコスト削減と迅速な納期が両立できるノーコードによる開発手法を活用し、中小企業でも手軽に導入できるシステムを提供しています。」

ノーコードツールを使ったシステム開発について、詳しく教えてください

中山氏 :「私たちの主力サービスは、ノーコードツール『Bubble』を活用した業務システムのフルオーダー開発を行っています。この技術は、従来のプログラミングを一切使わずに開発ができるという点が最大の特徴となります。

この『Bubble』の活用より、通常の開発では半年ほどかかるプロジェクトでも、数週間で完成させることが可能になりました。発注企業様から見ても、コスト削減と迅速な納期が両立できる点が大きなメリットがあります。

具体的には、従来のプログラミングを行った場合に比べて約50％のコスト削減、開発期間も60～70％に短縮可能です。この手法は、受発注管理システムや在庫管理システム、さらには社内ポータルサイトなど、幅広いニーズに対応できます。そして短期間で実現できるカスタマイズ性が、多くの企業様に評価されています。」

実際に手掛けたプロジェクトの成功事例を教えてください。

中山氏 :「たとえば、『九州大家の会』様向けに開発した『大家オンラインサロン』はその代表例です。このプロジェクトでは、物件オーナー様が効率よく情報を共有できるオンラインプラットフォームを構築しました。

Facebookのようにメンバー同士がコミュニケーションを取れる仕組みに加え、物件管理に必要な情報を簡単に閲覧できる機能を備えています。結果として、200名以上の会員の管理負担が大幅に軽減し、『業務効率が飛躍的に向上した』との声をいただきました。

また、株式会社リバーズ様向けには、社内のレンタル機器管理システムを開発しました。このシステムでは、紙ベースの管理から脱却し、貸出状況や返却日を簡単に把握できるようにしました。外出先からの確認や予約も可能となり、業務効率化に大きく貢献したと伺っています。

お客さまへの解決案を構想する時に、一番大切にしていることは何ですか

ヒアリングでは、まずはお客様の現状や課題を詳しくお聞きしながら、その背景にある「本当に必要なこと」や「実現したいこと」を深く掘り下げています。そしてヒアリング後に具体的な解決策を考える際には、現場に定着する使いやすさを最も重視しています。

その過程でもノーコードツール「Bubble」を活用し、課題解決のアイデアを迅速にプロトタイプ化してお客様に確認しながら進めています。「Bubble」を活用したこのプロセスにより、「これで本当に課題が解決するのか」 」という不安を解消していただきながら、納得できる解決策を策定することを第一に心がけています。

今後の展望と九州の企業へのメッセージをお願いします。

中山氏 :「九州には、独自のビジネスモデルや技術力を持つ企業がたくさんあります。しかし、中小企業の場合、伸びている企業様ほど日々の業務に追われ、効率化やデジタル化が遅れがちになっている現状も感じています。私たちが提供するノーコード開発は、そうした企業様にとって理想的な解決策となり得ます。

例えば、『今時間を取られている業務を効率化したい』『システム導入のコストを抑えたい』といったニーズに対し、柔軟な対応が可能です。私たちは、お客様に丁寧に寄り添いながら課題解決をサポートすることを大切にしています。ぜひ今すぐできる業務効率化の第一歩を一緒に踏み出しましょう！」